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書籍

クラフトモチーフ38:ドラウグル

トレジャーハンターのナルシス・ドレン著

ドラウグルの扮装をしたい? それはまったく合理的な考えだ! 私もやったことがある。何度もな! 以下の指示に従えば、ドラゴンプリーストの母でさえ本物と見分けがつかないほど、ドラウグルそっくりの装備が手に入るだろう! 何と言っても、古代のノルドの墓から私のように遺物を回収したいのなら、あそこに住んでいるような格好をしたほうが、理論的にはずっと簡単になるはずだ!

まあ、理論的にはだが。


ただの兜ではなく、頭全体を覆うノルドのフルヘルムを手に入れろ。大きな角が付いていれば理想的だ。ここでケチってはいけない。角付き兜は古典的なドラウグルのシルエットを出すためにとても重要だ。鉈で革の部分に傷を付け、金属を槌でガンガン叩き、表面のあらゆるところに錆と墓の土を塗り込め。

肩防具
伝統的なノルドの盾形ポールドロンを手に入れ、召使の荷馬車の外輪に1週間縛りつけておく。召使は荷馬車の揺れが耐えられないほど酷いと文句を言うかもしれないが、その場合はナルシス・ドレンの助言に従っているのだと言っておけ。そうすれば黙るだろう!

胸当て
肌の露出が多いノルドの胸当てを1着用意する。「俺は強いので寒くても気にしない」という感じのやつだ。それを風雨に晒せ。革を日干しにして鋼鉄には錆を浮かせ、毛皮からは毛を引っこ抜け。そして最後にのみを使い、表面に全て傷を付けておく。これで由緒正しいドラウグルの胸当ての出来上がりだ!

手袋
前腕下部をしっかり保護してくれる、中級のノルドの篭手を手に入れる。その後篭手を紐に結びつけて騎乗動物で数週間引きずれば、ドラウグル化できる。

ベルト
ドラウグルは皆、厚い革製の、大きくて幅広いノルドのベルトを身に着けている。大きな円形の金属製バックルが付いているが、これは錆びついていたほうがいい。鋲や縁取り、ベルトから垂れ下がるタセットも同様だ。割れ目には残らず墓の土を塗り込んでおけ。

脚当て
ノルドデザインの標準的グリーヴを1足用意して始める。肥やしの山に2週間埋め込んで「ドラウグル化」させる。のみで刻みつけて本物らしさを加えてもいいが、肥やしの工程が終わったら、誰も近くまで寄って見ようとはしないだろう。

ブーツ
ノルドのブーツを1足用意する。簡素で分厚く丈夫なやつだ。それを暖炉か炉の隣で1ヶ月放置し、毎日1、2回水を吹きかける。金属に錆が浮き、革がひび割れて剥がれてきたら完成だ。


古代のノルドは大型の盾を持っていた。奴らのレブナントも同様だ。使うのは現代の樫と鋼だが、ドラウグルの盾には古い模様を入れろ。それから重い斧で前面と縁に刻み目を入れ、百戦練磨の見た目にする。私はこのために重い木こりの道具を使った。繊細な細工なんて無意味だ!

短剣
ドラウグルの短剣はなぜこんなに不気味な見た目をしているんだ? だって、単なる古代ノルドの戦闘用ナイフじゃないか。アンデッドの戦士と一緒に1000年間埋まってただけだ。同じ見た目の短剣が欲しければ、錆と蜘蛛の巣を付けておけば間違いはないだろう。


古代のノルドは一撃必殺の大きくて重い剣を好んだ。だから軽く決闘向きのものは、ドラウグルスタイルの剣の場合避けた方がいい。それから刻み目や欠けがどれだけあろうと、刃は鋭利にしておくべきだ。


ドラウグルスタイルの武器には3つの特徴がある。デザインは古いノルドのもので、通常は高級かつ高品質。さらに何世紀も墓の中に入っていたように見える。ドラウグルの斧は、この3つの特徴を全て示している。

戦棍
ドラウグルの棍棒は古くて脆そうに見えるかもしれないが、保証してもいい。あれは強くて硬く、油断すれば一瞬で頭蓋骨をかち割られる。ドラウグルの戦槌は埃と錆と蜘蛛の巣の覆いの中身を、丈夫な素材で作るべきだ。


ドラウグルのレブナントは「「巧妙な技」を学んでおり、陽気な回復魔法や光の魔法をあまり唱えない。だから本物らしくするため、ドラウグルの杖は暗く不吉な見た目にしろ。私の経験から言えば、乾いた血痕を先端と柄につけておけば間違いはない。


1000年も墓で腐っていたにもかかわらず、ドラウグルの弓がどうやって柔軟性と機能を保っているのかは私にとっても謎だ。しかし問題なく使える。それは私の矢傷が証明している。とはいえ、「新品」のドラウグルの弓を引いた時2つに折れてしまうのが嫌だったら、新鮮な素材を使うことを勧める。適当に古く見えるようにして、地下墓地から引っ張り出してきたようなカビ臭い感じにすればいい。

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