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書籍

クラフトモチーフ36:闇の一党

伝えし者テレヌス著

聞け。我々は兵士ではないし、制服を着ることもない。実際、アサシン組織の一員であることが分かるような装備を身に着けていたら、我々の仕事は困難なものになるだろう。だが、普段任務中に制服を用いないからといって、存在しないわけではない。実は存在する。お前が闇の一党を代表し、しかも我々の事件への関与を疑いの余地なく分からせなければならない時には、以下に記すギルドの防具と武器を身に着けると良い。


頭装備は厚い革製の頭巾を、光沢を消した鋲で飾る。顔の下半分のマスクで装着者の顔立ちを隠すようにする。頭巾の長さには、肩までかかる程度の余裕を持たせるべきである。

肩防具
ポールドロンには煮沸した頑丈な革が望ましい。上部からの攻撃を跳ね返すため、2重山形袖章の金属製プレートで覆う。肘には調和するデザインの肘当てをあしらってもよい。輝きと反射を避けるため、金属はすべて光沢を消さなければならない。

胸当て
ダークレザーの胸当てを、鋼鉄製ダーツと山形袖章のデザインで飾る。道具と予備の短剣を持ち運びやすいように、革紐を追加する。胸骨の部分は闇の知識の黒き手で飾る。

手袋
手袋は柔軟性に優れる、最高品質の子ヤギの革製にするべきである。金属製ダーツの飾り鋲を付け、拳と手の甲を保護する。掌と指の内側には、闇の知識の黒い煤を織り込む。

ベルト
鎧を堅く締め、武器を安定させるために、ベルトは広くて強い革製とする。闇の一党のデザインが入った灰色の鋼鉄製ダーツを、留め金の側かその反対を向かせてあしらう。腰のタセットは広くして、鋼鉄のダーツを大きく見せる。

脚当て
脚当てには煮沸した頑丈な革を使い、重装備にする場合は金属製のダーツと山形袖章プレートで補強する。足首を保護するため、ブーツの上部にまで届くようにするべきである。短剣を隠す隙間を作るため、ふくらはぎの革紐は調節できるように作る。

ブーツ
ブーツは最大限の機動性を確保するため、柔軟な革製とする。足の甲を保護するために、上部に広い鋼鉄製ダーツを前向きにセットする。靴底は滑り止めのため隆起させる。


盾は楕円型カイトシールドの形状にして、弓や魔法の杖を使う同行のアサシンを守れる大きさがなければならない。中央の浮き彫りとして、黒か血塗れの手をあしらうこと。

短剣
暗殺において、短剣は主要な武器となるだろう。闇の一党の短剣は重く、片刃で、わずかに湾曲しており、反対側は鋸歯状になっている。標的の肋骨の間に柄まで突き通せば、鋸歯により即座に引き抜くことはできない。標的の死体に残していかなければならなくなった時に備えて、短剣は複数用意すべきだ。


剣は長く、湾曲した片刃のものにし、逆側には不規則な間隔に鋸歯を付ける。鋸歯に実用的な意味はほぼないが、残忍性を示すことが目的だ。これを見た標的を恐怖で凍りつかせることができる可能性がある。片手剣と両手剣に、サイズ以外の違いはほとんどない。


斧の刃は肉切り包丁のような形状をしている。その理由も肉切り包丁と大体同じだ。刃の重さは標的の首を一撃で跳ねるに十分でないかもしれないが、注意深く扱えば首の半分ぐらいまでは通るだろう。大抵はそれで十分だ。

戦棍
闇の一党の一般的な鈍器は柄頭の四角い戦槌で、切り傷も同時に与えられるよう、端の部分に突縁が付いている。両手持ちの槌は柄頭が2つ付いているが、片手持ちの柄頭は湾曲した棘が付いている。死体を隠す際、暗がりまで運ぶための道具として役立つ。


闇の一党の魔法使い用の杖の先端には、重い突縁付きの柄頭が付いている。両手持ちの戦棍と見間違えそうなほどで、やむを得ない時にはそのように用いることも可能だ。丈夫な杖を作るのは、入口をこじ開ける際にてことして使い、扉を開け放しておくか閉じて塞ぐための棒として使えるようにするためだ。


闇の一党の弓は簡素で実用性を優先させているが、クロスヤードシャフトの矢で重装のブレストプレートを貫通する程度の威力はある。2重の山形袖章プレートで表面を保護し、攻撃を受け流せるようにする。矢筒は黒、もしくは血塗れの手で飾る。

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