シストレス養蜂家協会樹木医長、ナウリエル・エライア著
以下に記すのは、抜きんでて才能豊かなガレンのドルイド防具職人と共に働いていた時に集められた注釈や観察である。これほど才能ある植物の職人たちと仕事ができたことは素晴らしい経験だった。養蜂家は彼らに正当な敬意を表明するべきだ。
兜
この兜があれば、太陽の暑さも夜の寒さも問題にならない。重装備の場合は、目に飛び込む強風を逸らす木の飾りもついている。この滑らかで、ほとんど柔らかいと言ってもいい顔防具は手で作られる。私自身がこの目で見た。この職人たちは、他の者が粘土を扱うように木を削れるのだ。
肩防具
我々の研究者の中でも未熟な者が見ると、この肩当ては単なる瓦礫から作られていると思ってしまうかもしれない。しかしそれは違う! もしよければ、肩当ての匂いをしっかり吸い込んでもらいたい。木の実のような、土っぽい香りがするだろう。残骸のように見えるものは一種の香りの盾として機能し、装着者の匂いを地域の野性生物から隠す。
胸当て
初めて彼らの胸当てを装備した時、私は涙を流した。私は単なる鎧を着ているのではなかった。製作者の系譜に加わることができたのだ。縫い目や継ぎ目はそれぞれが、職人から職人へと受け継がれてきたものだった。鎧に対して「心温まる」という形容をするのは妙な気分だ。
手袋
私は狩人たちが迫りくる獣に対して、手だけでなく前腕を丸ごと差し出すのを見てきた。驚くべき無防備さだが、これには理由があった。狩人の腕に巻かれていたものは、彼らが狩りをする森を象徴する生地で織られていた。これは狩人と獣が対等であることを示す、簡潔な方法だったのである。
ベルト
実はこの事業が始まったのは、私の娘がドルイドのパートナーの手で作られた見事なベルトを持ち帰ってきた時だった。体に密着するベルトの形状は全体をしっかり締めつけるだけでなく、重い武器や荷物を持ち上げる際に腰の下部を支える役割も果たしてくれる。
脚当て
ドルイド・アルッラは、ドルイドが手懐けた獣から革を作るのは最後の手段だと説明してくれた。彼女の言い方には悲しみが込められていて、物言わぬ敬意と喪失の表明だった。しかし同時に、この防具が間違いなく救うであろう命を想っての安堵でもあった。
ブーツ
私は当初、ブーツがふくらはぎをとてもきつく締めることに驚いた。ぎこちなく動き回る私はさぞかし滑稽に見えただろう。だがしばらく経つと、私はもう長いこと、自分の年では無理だと諦めていた足さばきができるようになっていた。このブーツは、私の半分の年齢の者に匹敵するバランス感覚を取り戻させてくれた。
盾
これは早期からの育成とドルイドの影響が見慣れた木の成長にどれほど大きな変化をもたらすか、という驚くべき一例である。この場合、ドルイドはこのマホガニー混合種の幹にある毛管の数を大幅に増加させている。これによって鉄に匹敵するほど密度が高まり、この防具に最適な素材となっている。
短剣
この短剣の刃の切れ味は、噛みつく風のようであると聞いている。背筋が凍るほど鋭く、どんな鎧でも防ぐことはほとんど不可能だ。私は滞在してすぐにこれを贈られたが、自分の体を切ってしまうのが怖くて未だに鞘から抜いていない。
剣
育てられたどの武器にも、その背後に才能あるドルイドの鍛冶師がいる。彼らが剣とたがねに注いだ技術と労力に想いを馳せよう。どちらも完璧なバランスを持ち、用途を補完するための形状をしている。そしてどちらも、正しい者の手に握られれば等しく致命的となる。
斧
刃の根元から斧の柄までを覆っている絡まった根は、単なる装飾ではない。私はドルイドの武器職人がこの根を導き、ほどくことがほぼ不可能なほど細密な構造に変えていくのを見ていたが、自分の目が信じられないくらいだった。
戦棍
この石の戦棍の先端部を削りだすには大変な労力を要する。鍛冶師が削りとる一片は、すべて完璧に調和のとれた武器を生み出すための計算されたステップである。ドルイド・アルッラが刺激的な演舞で説明してくれたが、訓練された戦士は戦棍が命中する部分を、自分の手の延長のように想定できるという。
杖
ドルイドは彼らが使用する木が切り倒され加工された後でさえ、生きて意識を保っていると主張する。その最大の事例はまるでまだ成長し、呼吸し、地面から水を吸い上げようとしているかのようにリズミカルな音を発する彼らの杖だろう。
弓
私は以前、弓使いが弓を自分の意思に従わせようとしながら、自分は弓の意思に従おうとしないのが武器に対する冒涜だという説を聞いた。弓使いは戦いで柔軟さを示し、弓を作るために育てられた、しなやかな枝のようにならなければならない。
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