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書籍

クラフトモチーフ101:象牙旅団

ライアン・リオレ隊長著
象牙旅団スタイルの武器と防具の作り方

これまでレヤウィンの街は帝国軍の保護に頼ってきた。残念ながら、そうした日々は終わりを告げたようだ。帝国の権威が失墜した今、属州は自衛しなければならない。レヤウィンを海賊の略奪やルビーの玉座を狙う同盟の侵略から守るためには、我々も自前の軍隊を育てなければならない。ブラックウッドの軍隊を作り、襲撃を防いで平和を守る他はない。

レヤウィン部隊の指揮官として、この新たな軍を組織する任務が私に与えられた。兵士たちを作るための第一歩は、新たな志願者により大きなもののために働くのだと教え、誇りをもってもらうことだといつも考えている。正式な装備を身に着けることは帰属意識の表明であり、同じ装備を身に着ける者との間に忠誠心の絆を生み出せる。同時に、賢明な指揮官は兵士が任務を遂行するために必要な道具と、使える資源を考慮しなければならない。以上を鑑み、私はこれからレヤウィン軍の正式な装備に期待する要素を列記する。

紋章として、緑の草原に立つ象牙色の馬を選んだ。レヤウィンの古い象徴である。そして我々の軍は、この勇敢なる紋章からその名を取った。ブラックウッドの善良な民の守護者、象牙旅団である。


旅団の兜は青銅製のオープンヘルムで、装着者に高度な視認性を与える。誇り高き馬毛の紋章は通常深紅で、装着者の位を表す。重装兜には鋼鉄製の面頬がついており、下げることで顔を保護できる。

肩防具
平たい青銅か煮沸した革を重ねてつなぎ合わせることで、旅団兵の肩と上腕を保護する。このデザインは帝国軍に所属した戦士にとって見慣れたものだ。シロディールの軍団兵が使えるなら、レヤウィン旅団も使えるということだ。

胸当て
意外なことではないだろうが、象牙旅団が装備する鎧は帝国軍が数百年使い続けてきた伝統的なデザインに起源を持つ。青銅はそれなりに重いが鉄よりも柔軟で、強い衝撃を受けても砕けずに曲がる。より軽装の胸当ては同じデザインを、煮沸した丈夫な革で再現している。こちらは斬撃や軽い衝撃に対して高い防御力を誇る。

手袋
煮沸した革や青銅製の手袋は、象牙旅団の手と前腕を保護する。重装鎧の場合、手袋は完全な篭手となって指まで覆い、肘を保護する突起が付く。

ベルト
象牙旅団の装備の由来となったインペリアル装備のデザインと同じく、旅団のベルトには煮沸した革で作られた短く重いスカートが付いており、機動性を損なうことなく腹部を保護する。丸い鋼鉄製のバックルは、この規格に加えられたブラックウッド独自の装飾である。

脚当て
象牙旅団の兵はしばしば、ブラックウッドとブラック・マーシュの緊密に絡まった藪を相手にしなければならない。その結果、旅団の脚当ては棘を防ぐため肌に密着する丸形になっている。また丸形のプレートは、敵の攻撃を受け止めるより跳ね返すことが多い。

ブーツ
形を合わせた青銅プレート(軽装の場合煮沸した革)は旅団の脛と膝をしっかりと保護する。滑りやすい表面はより装飾の多いデザインに比べて、ブラックウッドの分厚い藪に引っかかることが少ない。


象牙旅団は徒歩でも騎乗状態でも戦うため、旅団の盾は広範囲を防げるようにしつつも、馬上の戦士に適した形状でなければならない。頑丈な鋼鉄製ヒーターが最善の妥協点であり、これはレヤウィンの象牙色の馬を誇示するためにもちょうど良い部分でもある。

短剣
上質の鋼で作られた、木の葉形の刀身を持つ象牙旅団の短剣は、全体のバランスを崩さない程度に刃先を重くして、斬撃の威力を高めている。このデザインは鍔を取り除くことで軽量化している。


上質のブラックウッド鋼で作られた、鋭く頑丈な刀身を持つ象牙旅団の剣は、切っ先付近が微かに広がって木の葉形になっている点が特徴である。これによって武器の重心が柄から上に移動しているため、叩き切る動作に重みが加えられる。真鍮の立派な鍔と緑の革の握りは、この剣に威力へ見劣りしない美しさを与えている。


斧には様々な形状があるが、象牙旅団の斧は戦場での損傷に耐える真鍮製の柄を持つ、片刃の武器である。刃の反対側には強化された突起がついており、どんなに重い鎧でも貫通できる。

戦棍
象牙旅団の主な鈍器は真鍮製の柄を持つスレッジハンマーで、湾曲鎧に弾かれるのを防ぐため、打撃面にスパイクがついている。レヤウィンではハンマーの人気が常に高いが、それは明らかにこの街でゼニタール崇拝が盛んなためだろう。


司祭や魔術師は象牙旅団における重要な支援役であり、呪文を使う者たちが歩兵に劣らぬ装備を身に着けることが大事である。象牙旅団の杖は軽いが丈夫な真鍮製の棒に、フォレストグリーンの革で作った握りを付けたものである。杖の先端は鋼鉄製の三角形をあしらっており、簡素にして実用的である。


ブラックウッドは雄大な森林の地だが、この地方原産の木で弓を作るのに適したものは少ない。象牙旅団の弓は2本の燻したホワイトオーク材を合わせ、それを真鍮製の留め金で補強して、中央の握りに革を巻きつけたものである。

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