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書籍

カバナント諜報報告2502

私はこれを紛争地域の奥深くで書いている。
国境を越えてクラグローンへ入ったときからずっと同じ任務にあたっている。
新たに出現したスケールドコートと呼ばれる教団の活動を調査し、同盟を行わないアイアンオーク族との繋がりを、もしあるのであれば見極める。
諜報活動中に興味深い場所を発見した。

クラグローン北部として知られる地域の始まりを示す岩の丘に囲まれた、アイアンオークの隠し野営地に偶然出くわしたのだ。
それは、その地域中に散らばっている古代ノルドの遺跡の中にあった。
丘の頂上の遺跡の崩れかかった塔の下に建てられているこの特別な地下の小部屋は、アイアンオークの一種の訓練場に変えられていた。
しかし、オーク達が訓練しているものは、この場所をとりわけ興味深いものとしている。
トロールだ。

アイアンオークはトロールを部隊として戦うよう訓練している。
彼らがトロールの軍隊で何をしようと計画しているのかは誰にもわからないが、カバナントにとって有益ではあり得ない。

私はこの即席のアリーナを見下ろしている大きな格子窓を見つけた。
忍び寄って、彼らが下で何をしているか、もっとよく見るつもりだ。

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