今日もオンタスらしい一日だ。カーヴァイン牧場とラザリー採石場における生産量の増加は目を見張るものがある。牧場の監督官と採石場の主任が労働者に何を与えてるのか知らないが、最近していることは間違いなく実を結んでいる。
街の治癒師、ネヴァマはまた労働者が消耗性の熱にかかったと報告している。ストレスか? 働きすぎか? 随時報告するよう頼んでおいた。
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ストーンチップで喧嘩を止めた。ばくち打ちが結果を巡って争っていた。グラクグがおおごとにされるのを嫌がったので、争ってる連中には警告だけしてそれぞれ帰らせた。
労働者がさらに3人、治癒師が疲労熱と呼んでいるものにかかった。牧場の2人と採石場の1人だ。極度の疲労が原因らしい。監督官や採石場の主任と、作業ペースを今より少し落とすなど、話してみたほうがよさそうだ。
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治癒師から謎の病気の影響についておおまかに報告してもらった。それにかかった者は極度に疲労し、弱って動けなくなる。ひどい熱が出て、体が焼ける中で妄想に取り憑かれる。病気が進行すると深い眠りに落ち、そうなると彼女はもう患者を起こせない。それも、前回検査した時までは極めて頑強で健康だった労働者がだ。実に奇妙だ。
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最初に病気になった労働者4人が今日死んだ。2人は牧場で、2人は採石場で働いていた。治癒師はまだ原因を特定できていないが、牧場にも採石場にも影響が出ていない様子なのを懸念している。今のところこれらの場所の労働者以外は、この疲労熱にかかっていない。
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今日は巡回で牧場と採石場を訪れた。疲労熱で労働力が3分の1減ったのに、どちらも忙しく繁盛しているようだった。ゲルウ・ヴァシュリーフのじいさんがあれほど大きな石の箱を持ち上げたり、あれほど速く動くのは初めて見た。それに牧場のダレン・フォースターはスキングラードの市場行きの荷車にずいぶんと素早く積み込んでいて、異様なほどの光景だった。
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疲労熱での死者が増えた。治癒師の説明によれば、熱は最終的にけいれんを起こし、患者は口から泡を吹いて、その後死に至るという。ゲルウとダレンもあの病気にかかったそうだ。どうにかして皆を助けられるといいが。
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治癒師ネヴァマから、疲労熱について何か重要なことがわかったという手紙を受け取った。これから会いにいく。
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到着すると、治癒師は床に倒れ、けいれんを起こして口から泡を吹いていた。彼女は私の腕の中で死んだ。疲労熱による死者で、牧場にも採石場にも直接関係がないのはこれが初めてだ。治癒師の記録が見当たらない。これはただの病気でなく、犯罪の匂いがしてきた。彼女が口封じをされる前に何を教えようとしていたのか、突き止めなくてはならない。
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ストーンチップで牧場の監督官メラーク、採石場の主任ラウリナ、グラクグと話す約束をした。その後はカーヴァイン男爵とレディ・ラザリーに、生産性を向上させた方法と、それが疲労熱と関連する可能性について聞く予定だ。誰かがこの病気を起こし、治癒師を含むこれだけの死者を出したのなら、裁きを受けさせるつもりだ。
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