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書籍

アジン・ジョーの日記

自分の時間が残り少なくなるにつれ、毎日が長くなっている気がする。務めを続行するため、アルコシュが力を与えてくれることを祈っている。この者は偉大な聖堂という重荷を背負うのに必要な体力を持たない、年老いたカジートにすぎない。

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アジン・ジョーはずっと前にいなくなった友人と家族のことを思う。信仰を次第に失っていった者たちとは長い間会っていないし、残った者たちは全員死んでしまった。自分の番になったら、後任となる者が誰もいないのが心配だ。

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アジン・ジョーの心には常にアルコシュが存在している。カジートが最も偉大なる神を忘れるとはどういうことだ? リドル・サールを軽蔑すべきでないのは分かっているが、たてがみは神々に取って代わるのではなく、神々を称えるように導くべきだ! ラジーンでさえ、共有することを心得ているのに!

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どうやって説明したらいいのか分からないが、後世のためにこの奇跡を記録すべきだということは分かってる。アジン・ジョーは今日、アルコシュの訪問を受けた。夢でも幻覚でもなく、足元の石と同じように本物だ! 内陣で祈っていると、影に包み込まれた。晴れた一日で、日没までずっと祈っていたわけでもない。頭を上げた時、目にしたのは思いがけないものだった。

空から、太陽のような黄金色で、日差しのように輝く大きなドラゴンが下りてきたのだ! 私たちが必要とした時に、猫たちの竜王がついに山へと戻ったのだ。アジン・ジョーは地面にひれ伏し、自分のようなしもべの祈りに答えてくれたアルコシュに礼を言った。偉大なるアルコシュは雷の声でこう言った。

「仲間のところへ行き、私の帰還を伝えよ。ここへ連れてきて聖堂を再建せよ。私への信仰を持つ者は、この先の未来に居場所を持つだろう」

明日、アジン・ジョーは山を下りて、この素晴らしい知らせを伝えよう!

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