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アーティファクトの記録: 不実の剣

噂によればこの剣は数百年の間、血なまぐさい陰謀と死の決闘を通じて、帝都でその所有者を変えてきたという。八十年戦争の際に帝国軍によってダークエルフのある戦士から奪われた後、帝国中枢において一種の伝説と化したとされる代物だ。この剣がかつてどのような名を持っていたかは知らないが、インペリアルの間では不実の剣と呼ばれている。その理由はこの剣が強大な力を持つと同時に、終わりなき裏切りの連鎖をもたらしたことが知られているからだ。このように地味な武器が恐るべき評判を得ていることを、不思議に思う者がいても無理はない。しかし詳しい者なら、剣の紋様を見ればその不吉な出自と真の所有者が分かるだろう。これは策略のデイドラ公ボエシアのものだ。

より知名度の高いゴールドブランドほどには人目を引かないが、私見だがこの目立たない剣はダークエルフの油断ならない性質によりふさわしい。不実の剣の最も注目すべき性質は、剣自体と装着者の分身を生み出し、それを本体と独立に行動させられることである。この力の利点は明らかだが、ボエシアの品を無条件で信用するのは愚か者だけだ。分身はデイドラ公に都合のいい時は装着者の命令に従うが、真に忠誠を尽くすべき相手を決して忘れない。

三旗戦争によって直前の所有者がシロディールを追われ、我々の手に転がり込んでこなかったなら、この呪われたアーティファクトは帝都をさらに数百年の間、死と裏切りに染め続けていただろう。今では砦の宝物庫に貯蔵されているので、もう犠牲者を出すことはない。

公文書保管人バーソロミューによる記録

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