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書籍

アンヴィルの税

アンヴィルの全収税官へ――今すぐ読むように!

頭の回転が遅いお前達の一部が、販売や購入に費やした全額の10分の1という、エフレム伯爵が定めた入港手数料を未だに課していると最近分かった。お前達のろまが最近のアンヴィルの出来事を忘れているのなら言っておくが、エフレム伯爵はもはや港の責任者ではない。今は、フォーチュナタ総督が港を運営している。そしてお前達は、俺の港に入り貨物の交易を行う全船舶に対して、彼女の新しい手数料、5分の1を課すのだ。

5分の1が何なのか分からない間抜けは、5本指を数えろ。親指が5分の1、つまり徴収する量だ。そして他の4本指が残りとなる。よって金の山を見たら、親指と同じ量またはそれ以上を徴収しろ。それ未満はだめだ。文句を言う者がいれば、頭をかち割れ。

割る頭が一人では手に負えないほど多ければ、俺に伝えろ。船に行って、一緒に頭を割る。如何なる理由であれ、船長が支払いをするまで船は出港できない。税金を払わずに船が港を出たら、船を港に留まらせる役目の哨戒兵が、入港手数料を5本の指で支払うことになる。

また明日以降だが、従来の課税率で徴収する者を俺が見つけた場合、そいつは海の檻で一晩過ごすことになる。

倉庫長カマール

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