骨董品の鎧

お前がいなければ、私はここにいないだろう。
リルモスにいていいことはないが、仕事はなくならない。

お前の分もあるぞ。興味があるならな。

シロディール・コレクションの探検の資金繰りは、後援者たちの好意が頼りだ。
その見返りとして、私たちは歴史的研究や、古代の遺物に関連した仕事を引き受ける。

例えばティア・ドラン。
彼女はツォフィア洞窟に入ってくれる者を必要としている。

鎧だ。特に、第一紀の帝国の鎧だな。
ティアは、そういうものがあふれているはずだと言うんだ。
兜、胸当て、何でもいい。
それを持ち帰ってくれたら、働きに見合う報酬を出そう。

鎧だ。具体的に言うと、帝国の鎧だな。
ツォフィア洞窟にあるらしい。
あそこで見つかるかどうかは、やや疑わしいが。

他に質問があるなら、ティア・ドランに聞いてこい。
彼女には魔術師ギルドで会える。

待つのが一番難しいと思わない？
思うでしょ。だから待たせるつもりはないの。
まあ、必要以上に長くはってことだけど。

それで、今日の用件は？

私の調査が正しければ…大体は正しいから大丈夫よ。
ツォフィア洞窟は第一紀の帝国拡大期の間、帝国軍に占領されてた。
彼らの鎧の一部が、まだあの洞窟にあってもおかしくない。

多分、ごくありふれた用途よ。
隠れ場所、貯蔵庫、天然資源の入手とかね。

あの洞窟の中で、消えた第九軍団が見つかったら素敵じゃない？
まあ、あなたが見つけるんだけどね。
私は狭いところがダメなの。

それで、鎧についてだが。
ツォフィア洞窟で手に入れたのか？

見せてくれ。ああ、これは帝国のもので間違いないな。
確かに第一紀のものだ。
多少窪みやひびがあるものの、状態もかなりいい。

さあ、報酬だ。だが気を抜くなよ。
すぐに仕事をしてもらうことになるだろうからな。