スポンサーリンク
書籍

ドゥエマー太古の物語 第4部

おはじきと針の使い方

マロバー・サル著

ノルドとチャイマーとドゥエマーがコーナークラブにやって来た。

「いかがいたしましょう、ムスセラ?」酒場の主人が尋ねた。

「ハチミツ酒をマグ1杯」ノルドが言った。

「シェインをグラスで。いいやつを頼む」チャイマーが言った。

「チャル茶とおはじき、それに革を縫う針をください」ドゥエマーが言った。

「ハハハ」ノルドは大笑いした。「ショールの骨にかけて! ちっちゃなミルク飲みが棒拾い遊びをやろうとしているぞ。棒1本しか扱えないけどな!」

「少なくとも想像上の、しかも死んでいる神にかけて誓うなんてことはしないぞ」ドゥエマーが言った。酒場の主人がカウンターに、彼が注文したものを置いた。

「おい、何だって?」ノルドは怒鳴った。「何という…!」

「アズラの星にかけて、彼にしてやられたな」チャイマーが自分のシェインを口にしながら言った。「ドワーフ君、君に1点だ」

「それと、少なくともノルドはよその次元の悪魔を崇拝するのが賢明とは思っていない」ドゥエマーはチャルをかき回しながら言った。

「ボエシアとメファーラにかけて! いい加減にしろ!」チャイマーが叫び、短剣を抜き放った。

「そうだ! このちびの内臓をかっさばこうぜ!」ノルドがうなり声を上げ、手斧を抜いた。

ドゥエマーはおはじきをカウンターから落とした。それは床の、チャイマーが前に進もうと足を下ろしかけていたまさにその場所に落ちた。彼は滑って左によろめき、彼の短剣が驚いているノルドの胸に柄まで深々と突き立った。その間にドゥエマーは大きな針を指で正確に弾き飛ばした。針は回転しながら落ちて、床板の隙間に針先を上に向けて直立した。チャイマーは瀕死のノルドから身を引き離したが、バランスを崩して頭から床に倒れた。倒れた先にあった針が、彼の金色の目の片方を貫き、脳にまで達した。わずか数秒のできごとだったが、結局チャイマーもノルドも死んでしまった。

ドゥエマーはチャイマーのベルトから小銭入れを引っ張り出して酒場の主人に渡し、ノルドのハチミツ酒をごくごくと飲み干し、シェインのグラスを手に取って一口すすった。それから酒場の主人に向かってうなずき、グラスを手にコーナークラブを後にした。「市場に行ってくる」彼が言うのが聞こえた。「骨抜きとグアルの卵とブートジャックを買わないといけないな」

コメント

スポンサーリンク