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書籍

アルバーダの日記

今日は私たちの仲間の1人、イブルーラが荒野に出かけて戻らなかった。
通常なら特に心配しないけれど。
星読みはクラグローンに長い間住んでいる。
私たちはこの地域で何が危険なのかをよく知らない。

イブルーラはもともと変わっているけど、最近は一段と様子がおかしい。
仲間の何人かは彼女が小声でぶつぶつと何かつぶやいていたのを耳にした。
彼女は最近、未知の勢力によって世界が攻撃されるという妄想にかられているようだ。

私たちは彼女に、エリンヒルの魔術師に召喚された精霊が虫の教団をうまく処理し、企みのデイドラ公はクラグローンを制圧してはいないと話したが、彼女はそれでも安心できなかったようだ。

彼女の数々の奇行にもかかわらず、いやおそらくそれ故に、私たちは皆イブルーラをとても心配している。
朝まで待って、それから彼女の捜索隊を送り出すことにした。

魔法の結界が張り巡らされた小さな家を見つけた。
バラバラに引き裂かれた本から、イブルーラがどこかの時点でここにいたことが分かった。
また、彼女はこの場所の入口に殴り書きで印をつけている。
ここを去るようにとの警告だ。
彼女はこの罠の犠牲になったのだろうか?
それとも彼女が罠を作ったのか?
もしそうなら、一体何のために?
私たちを中に入れないため?
それとも中に何かを閉じ込めておくため?

どちらにせよ、私たちが考えていたよりもイブルーラの妄想がひどくなっているのは明らかだ。

罠を通り抜けようとして数日が経った後(正確な日数は忘れてしまった。ここにいればいるほど、頭がぼんやりしてくる)、捜索隊のメンバーに不和が生じてきた。
夜は悪夢にさいなまれ、昼は絶え間ないささやき声に苦しめられる。

果てしない知識を約束しようとささやく声が頭の中に響き、私を悩ませる。
この場所にはデイドラの気配を感じる。

最悪の懸念が現実になってしまった。
デイドラが現れて、この場所を誰ともわからない声で満たし、私たちの退路を断った。
双子のマエロンとメランソンが死んだ。
声にだまされ、この場所の狂気に支配されてお互いに殺し合った。

私に関して言えば、絶望し混乱している。
イブルーラを見つけるか、この場所から逃げ出す前に私は死ぬだろう。
イブルーラの警告をきちんと聞いて、ここから離れればよかった。

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