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シストレス史研究家、エダナ・オーギエ著
シストレス諸島の民は何世代にもわたり、大小の船を建造してきた。近代において、デュフォート造船所から生まれた船はどの海軍にも見られる。海上に浮かんでいる船の中で、デュフォート造船所の船は最高品質のものに数えられる。
この海洋産業の起源はどこまで遡るのだろうか? 造船業と我々の遺産について理解を深めるためにはどうすればいいだろうか? 読者にはこの魅惑的な物語へと向けた船出に、私と同行していただきたい。
まずは発端から始めよう。つまり、木材からだ。
西の海岸へ目を向けていただきたい。ナヴィール城周辺の土地は、記録に残っている以前の時代から船造りのための木を供給してきた。デュフォート家が存在する遥か前から、丈夫な大小の枝は船団が築かれる際の基礎となっていた。素材の木目を見れば、それが美しく魅惑的な模様を作っていることがわかる。我々の富はこれを基礎として築かれたのである。
ハイ・アイルの木は船造りへ特に適している。ハイ・アイルのコルクオークやその他の木材は強靭で防水性が高い。学者は我々のドルイド系の祖先たちがこうした木々に影響を及ぼし、特に船舶へ適した形に育てたのではないかと仮説を立てている。しかしこれについてはさらなる研究が待たれる。
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